清洲橋のことです、メインケーブルとハンガーロープのことです。
ハンガーロープの長さをどうやって決めるのかと、疑問に思っていましたが逆でした。
メインケーブルの形を先に決め、その形をくずさないように、ハンガーロープの長さを決めるのです。
メインケーブルの形ですが、この曲線は、放物線でもなく、ましてや、円弧でもありません、懸垂曲線(懸垂線、カテナリー曲線)と呼ばれるものです。
懸垂曲線とはどういった曲線かといいますと、2人で端を持った、たるんだロープの曲線です。
駐車場によくある、チェーン、電柱間の電線、蜘蛛の糸もそうです、普通に存在する自然の形状、曲線なのです、だから美しいと感じるんですね。
この曲線は、どのポイントをとっても、引っ張り応力が同じ、という、理系にとってはたまらない曲線です。
ですから、清洲橋の場合、メインケーブルを設置し、その形をくずさないように、ハンガーロープの長さを調整していけば良いのです。
清洲橋の鋼板製のメインケーブルです。
あまり、見られた方いないと思います、清澄橋の下です、永代橋と同じで、鋼板を何枚も重ね、溶接ではなく膨大な数のリベット(鋲)で組み立てられています。
アーチ橋のアーチの形も、上下が逆なだけで、懸垂曲線です。
懸垂曲線って、ほんと、美しいですよね。