橋02 永代橋

今回は最も好きな橋、「永代橋」を紹介します。

最初の架橋は、1698年(元禄11年)です、古いですよねえ。

五代将軍、綱吉さんの50才の誕生日の記念として、上野、寛永寺本堂の予材を使って架けられたそうです。

元禄11年と言えば、今で言うバブル、お金はありますんで、と言うことで架けられた橋ですが、まあ、どうなるかは今も昔も変わらずです。

橋というのは、メンテナンスが重要、よって、架けた後も、お金がかかります。

当面は調子良かったのですが、バブルがはじけると、メンテナンス費用の捻出に幕府(国)が苦労します。

で、苦肉の策として取った方法が、民間委託です。

方法として、悪くはないのですが、民間委託は監視をしっかりしていないと、手を抜きます。

橋賃(橋を渡るのを有料にする)を取り、メンテ費用に充てる(たぶん)などしていたのですが、1807年(文化4年)大きな事故が起きます。

当時は今と違って、娯楽イベントが少なかったと思います、そこで4年に一度の、深川八幡(今の富岡八幡宮のことかと)の大祭が行われ、おそらく何万人という人が、永代橋を渡ったのです。

橋上は、おそらく人でぎっしりだったと思います、悪いことにメンテナンスが手抜き、人の重さに耐えられず、深川側に近い箇所が落橋しました。

不幸なことに、大勢の方が亡くなりました、一説には1500人とあります。

これはまずいとなり、再び幕府(国)が管理することになったようです。

それから、何度か架け替えが行われ、1897年(明治30年)に初めて鉄橋となりました。

不幸にも、1923年の関東大震災で被害を受け、1923年(大正12年)に復興事業の一環として橋の架け替え工事着工、1926年(大正15年)現在の「永代橋」竣工です。

当時は、車の通行はほとんどなかったと思います、せいぜい、馬車、荷車程度が重量のある方かと、その90年以上前に架けられた橋が、今は現役どころか、5車線の橋です。

次回も、「永代橋」について記載します、あまりに好きな橋なので。

 

スカイツリー永代橋

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今年(2018年)の桜の季節に

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