3月21日より、広島に行ってきました。
昨年末、シンガポールへ出張で行った時に寄った以来ですから、3ヶ月ぶりです。
寒い季節なので、実家のまわりも、上の段の畑も雑草はたいしたことはありませんでした。
ただ、今回は、とても大変なことが起きました、と言うか、起きていました。
古い家です、なので、玄関を入ると、タイル張りの沓脱ぎ場があります。
「靴」ではなく「沓」だそうです、余談ですが。
少し高めの、たぶん30cm以上はあると思います、上がり框(あがりかまち)があり、廊下となっています。
亡くなったおふくろが、高齢になり、上がり框の段差がきついので、高さが15cm位の、式台(踏み台)が置いてあります。
その式台の端から、黒いものが出ています、どう見ても、動物のしっぽ・・・・
見た瞬間、固まりました、なんなの?と
どうも、猫さんのしっぽのようです、が、微動だにしません。
しばらく、たぶん10秒くらい、固まって見てましたが、動かない、てことは・・・・
意を決して、そーっと、式台を持ち上げてみると、白黒ぶちの猫さんが、横たわっておられます。
まず、なんでこんなところで、と思い猫さんはそのままで、家に上がってみました。
まず、どこから来られたのでしょう、と言う謎はすぐに解けました、テレビのある部屋の天井の一部が抜けています。
たぶん、ネズミさんか何かを追いかけて、屋根裏に入ったのでしょう、古い家なので、猫さんの重みに耐えきれず、天井が抜けたのだと思います。
落ちたときは、猫さんですから、けがも何もなかったのでしょうが、いかんせん、高さがありますので、元に戻れない。
無人の家ですから、すべての窓、出入口はきっちり施錠しています、なので、家の外に出ることは不可能。
おまけに、食べ物どころか、水さえも一切ありません。
非常にかわいそうなのですが、死因は餓死だと思います。
家じゅう、水、食料を捜したのでしょう、すべての部屋に、痕跡があります、毛であったり、排泄物であったり、畳の部屋は、爪を立てたあとも。
掃除と片付けが大変とため息が出ましたが、まずは、猫さんを葬ってやらねばということで、上の段の畑のすみに、穴を掘りました。
他の動物、特にこの辺は、最近イノシシが増えていますので、なるべく深く穴を掘りました。
猫さんには、失礼なのですが、スコップですくい、板の上にのせ、畑に持って行き埋葬してやりました。
餓死というのは、つらかったと思います、埋葬後、手を合わせました。
猫さんは、ほとんど傷んでいませんし、においもありませんでした、なので、死後数日と言うところでしょうか。
考えようによっては、もう一週間早く来ていれば、もしかしたら助かっていたのかもですが、今回、急用で急遽こちらに来ました、次の予定はゴールデンウィークにしようかと思っていましたが、もしそこまで、猫さんをこのままにしておいたらと考えると、ぞっとします。
埋葬の後は、掃除と片付け、掃除機をかけ、拭き掃除をし、汚れたカーペットは処分です、沓脱ぎ場は、水を流し清掃、そして、穴が開いた天井は、ベニヤ板で補修です。
今回は草刈りはほとんど必要なかったのですが、予定外の猫さん関係の大仕事がありました。
無人の家というのは、何が起こるかわからないのと、極力メンテナンスに来なければいけないな、と痛感しました。
レモンの木がずいぶん大きくなりました。
苗木を植えて4年目です。
昨年は1個のみ実を付けましたが、今年はいくつ付けてくれるか楽しみです。