電車での出来事 1

冬のある日、京成線の特急でのこと。

夜、19時くらい、成田方面行きの、特急です。

座席は満席、つり革はすべて埋まり、ぎゅうぎゅうではないけど、

結構満員状態でのこと。

吊革につかまってる自分の、となりのとなりの、吊革につかまってる

お兄さん、黒いコート着ておられます。

船橋で乗ったときから、気づいていたのですが、ものすごく

つらそう、つり革につかまってるのが、やっと、みたいな。

船橋の次は、京成津田沼なのですが、その手前で、発生しました。

黒いコートのお兄さん、かわいそうに、失禁してしまったのです。

熱があるのか、とにかく具合が悪いのに、出社されたのでしょう。

何とか、退社までこぎつけたのですが、帰りの電車で限界だったのでしょう。

足もとから、お小水が、見事に広がっていきます。

汚いとか思うより、気の毒とかかわいそう、が先行しました。

世の中、まだまだ捨てたもんじゃありませんよ、みなさん。

前に座ってた、おじさんが、かんぱつ入れず、

「だいじょうぶ? だいじょうぶ? すわんなさい」

と、お小水を踏んでるなど、ものともせず、席を譲りました。

自分のとなりの、お兄さんも、手をかします。

席を譲ったおじさんも、声をかけます、

「だいじょうぶ? 次で降りた方がいいよ」

と、さかんに声をかけます。

「すいません、すいません」

黒コートのお兄さんは、あやまるばかり。

長くなるので、つづくです。

 

カバンも傘もじゃま、かんべんして欲しいっす。

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